先月、またdosparaさんから1台買ってしまいました。特段ひいきにしてるわけでも何でもないのですが、なんだか縁ができちゃってるみたいです。
きっかけは家族用のPCが故障してしまったためでした。
利用目的はイラスト作成と原神とSNSだというのでその方向で探すとして、どうせ買うなら冗談でビカビカ光らせてやろうと思って探そうと思ったら、ちょうど何かの受賞キャンペーンをやっていることを知ったのでスペックを見てみました。
ざっくりとしたスペックは、
- CPU: Core i5 12400
- GPU: RTX4060
- メモリ: DDR5 32GB
- ストレージ:SSD 1TB
- 電源: 650W 80PLUS BRONZE
- ケース: ファン5台もついてる謎の新型
となっていて、オーバースペック気味なのですが苦情は出ないだろうということで選定しました。
まず評価した点は、まず、3月に買ったマシンよりメモリの規格や容量、SSDがアップグレードしていて、それでいて価格自体も2万円以上下がっていてとてもお得そうです。
さらに12400Fではなく12400な点も評価しました。予備のVGAアダプタを用意しておかなくてもいいのは好みです。
次に、気になった点です。
最大の関心事項はファンの数でした。
ケースファンだけで5台、電源にも1台あるだろうし、CPUファンが1台、GPUファンが1以上(購入前には数が不明でした)と、最低でも8ファンが稼働します。空に飛びそうなファン数を搭載したマシンなのでどれだけ騒音が出るのか戦々恐々というか興味津々というか、妙な期待がありました。
というのは、私が三月に買ったガレリアブランドのPC(RM5C-R46。ただし購入する時期によって同じ型番で中身がCPUもGPUもマザーもケースもまるで違うというすごく嫌なことをする会社なので型番だけでは何の意味もないのでご注意ください)はCPUファンが微妙な低周波のファンノイズをまき散らしてきわめて不愉快です。ぶっ壊してやろうかと思うことも再三なので、この機体はどうだろうという興味です。いざとなったらファンを取っ払ってやるつもりでした。
選定した時点ではOSが Windows11 Home のみで、OEM 版の Windows は Home から Pro へのアップグレードパスはなく、もしも Pro が必要になった場合は新規に購入しなおす必要があるという点です。私は XPのころから Home の運用経験がないので、何かあったらサポートするのに困るかな、という考えがよぎりましたが、それはそれで経験を積むチャンスですし、当面、 Pro である必要がある機能は家族には不要(RDPは惜しいけど)なので、無視することにしました。
次に気になった点はストレージの拡張性です。
バックアップ専用HDDとして現有のHDDを積み替えたいと考えていました。
ケースは外寸と片面が無意味にアクリル板になっているという仕様はわかったのですが、搭載可能ベイサイズと数が分かりませんでした。ケースの型番は明記されていたのですが、新型のケースらしく、肝心のその型番の仕様がどこにも掲載されていませんでした。
同じミニタワーといっても、同社のガレリアブランドで採用されているケースよりさらにサイズが小さくなっているので、追加するとしたら相当大変だろうなと思いましたが、オプションでHDDが1台追加できるカスタマイズメニューがあったので、まあ3.5インチベイが1つはありそうだし、なかったところで特に困るような使い方をする機体でもないので、どの馬の骨ともわからないSSD (3月に買ったマシンにはSOLIDIGM SSDPFKNU010TZが搭載されていました) だけは変更したいとのことだったので変更しました。
なお、ビカビカ光らせてやる装備はオプションだったので、遺憾ながら搭載を拒否されました。慙愧の念に堪えません。
さて、到着して真っ先に気になっていたノイズですが、これが全く気になりません。最も負荷が高い状態と思われるゲームを家族がプレイ中であっても全く騒音を発せず、これは大変うれしい意味で期待を裏切ってくれました。
次に悪い意味で期待通りだったのはストレージの拡張性です。具体的にはHDDを一台、こちらで追加しようとしたのですが、見た感じではどこにどうやって組み付けるやらさっぱりわかりません。
サポートに取付方法を問い合わせたら「現在マニュアルの準備中です」ときた。
「HDDの取付方法」を聞いているのに「ケースのマニュアルの準備状況」をこたえるサポート。
素晴らしい。こんなサポートがついててスゲー頼もしいです。
「マニュアルが出来上がるまでお客様にご案内するつもりはございません」なら回答になってたのに、準備状況を聞かされてもしょうがないので、今度は御社ではどうやって組み付けるのかしらと聞いたら組付け方を教えてくれました。
このケースではついに両側面だけでなく底面からもねじをつけたり外したりする必要がありました。
かなり省スペースに頑張った結果でほとほと頭が下がります。
複数台の内蔵ストレージなんて、いまどきのゲーマーにもオフィスユーザにも不要ですし、仮に増設するとしてもマザーボードにSSDスロットはたいていは2つはついている昨今です。
それにもかかわらず、さらにそこへ何とか3.5インチベイをねじ込んだ気合は評価できると思います。しかも2.5インチと共用ではあるものの3.5インチベイが2台分あるのは、SOHOというかスモールオフィスでのRAID1環境をぎりぎり実現できます。
ただし、3.5インチHDDを2台搭載した場合の排熱は・・・やはり厳しそうです。結局、これではだめです。二兎を追わず横着せずにちゃんとケースを選ぶべきだと思います。
余談ですが、FujitsuのPRIMERGYシリーズのミニタワーケースの完成度がどれだけ優秀なのかがよくわかるとか言ったらさすがに怒られちゃいますね。ごめんなさい。
あとは、搭載されていたマザーボードは ASUS の PRIME B760M-A でした。微妙によくなっています。メモリチップメーカはSamsung。SSDはカスタマイズしてWDを指定したためデフォルトの採用機材は不明です。
この機体に限ったわけでもありませんし、言うまでもないかもしれませんが、マザーがmATXなので、当然ながらGPUを搭載していながら同時にPCI Expressで拡張ボードを刺そうというのは、なかなか刺激的なチャレンジになるでしょう。熱的に。
個人的に一番驚いたのは、このマシンではなく Windows11 Home でも WBADMIN.EXEが使用できたこと(!!)でした。
これさえあればタスクスケジューラで手軽にバックアップができて、しかも何かがあってもOSの機能だけで復旧は容易なので大変助かります。
でも、これ、HomeユーザだけでなくProユーザでも皆さんが存在を知らないおかげでWindows8で消えかけたもののまだ生き残っていますが、反トラスト法がらみで米連邦取引委員会や司法省の機嫌次第ではいつ消えるか・・・
余談に流れてしまいましたが、表題のマシンについてのインプレッションというか感想は、「確かに安い」と申せましょう。横文字だとコストパフォーマンスが高いとか、まあ、そんな具合です。
とっ散らかってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。