2013年11月9日土曜日

Windows8.1標準機能のベアドライブバックアップ まえおき

PCが壊れたためにWindows8にしたのですからバックアップ/リストア手段にはどうしても関心が向いてしまう。

本題は「その2」のほうにあります。
以下はすべて余談です。

Windows8から退化したものにベアドライブバックアップが不便になったということはあるでしょう。GUIの名前は変わる、場所は変わる、定期的に自動で実行してくれない、ってところでしょうか。

しかも、Windows8からのアップデートなのでインストールメディアもない。
リカバリDVDも作成不能で、USBのみときた。

作成するなら、せめてUSB接続のHDDなどの不揮発性のメディアにしたほうがいいですよ。

というのは、いわゆるUSBメモリってのは中身はフラッシュメモリを使った製品が過半でして、フラッシュメモリの特性として、製品寿命に関係なく記録した内容が一定時間で「揮発します」。
書き換え回数とはまた違う原因で揮発してしまいます。

誤解を恐れずに言うと、0と1のこの世界ですが、電子の皆さんが入っている部屋があるとして、その1の部屋、入ってないところを0の部屋と思ってください。

で、部屋は壁を設けて仕切ってあるわけですが、時間がたつにつれて壁から少しづつ電子の皆さんが漏れてしまうんです。
そして漏れて言った末に0なのか1なのか区別がつかなくなる状態になるので、結果としてデータが消えてなくなる、というわけです。

リカバリ用のメディアなんて、まさに「その日」がやってくるまでは引き出しの中にしまわれているものでしょうし、書き換えなんかしませんよね。

ですが、減ってしまった電子の皆さんに再度入ってもらうには、通電はもとより読み出しだけでもダメで、書き込みを行う必要があります。

ですので、USBメモリをリカバリ用として利用するなら定期的にリカバリUSBを作成するという運用をしなければなりません。
なお、リカバリUSBを作成するときはご注意。rescue用として利用するだけなら数百MBしか利用しないくせにUSBメモリ1本丸ごと全部フォーマットしてくださいます。
あまっている容量にリカバリ領域を作る、ということはできません。
どうしても他のデータと同居させたければ、リカバリUSBを作った後に再度データを保存する、という運用になるでしょう。

もちろんそんなことはマイクロソフトだってわかってやっているんでしょうが、いかんせん頭の中がタブレットでいっぱいなので、タブレットで一番使いやすいメディアといえばUSBメモリだわな、ということになるんでしょう。
まあ、それは冗談にしても、DVDでは容量が足りない人が出てくる、ということもあるでしょう。
回復ドライブとして使うにはDVDではとても不足ですし。

それに、タブレットだってそんなに長く使う人もいないだろうし、OSを売るサイクルを考えると、どんどん買い換えてほしいわけですからUSBメモリくらいが戦略上ちょうどいいのかもしれません。

ただ、PCの場合は5年、10年と使い続けるのはざらでしょう。
新しい物にすぐなれて日頃の生産性をすぐ発揮できる、というひとはともかく、特に仕事で使っている人で機能に不自由を感じなければ、いざコトが起こった時に元に戻すことは考えても、いままでのはチャラにして新しく、なんていう人は少ないでしょう。

PCで使う人のことを考えると、メディア代の安さといい保存のしやすさといい、CDやDVDがリカバリ用メディアとして最も優れているとは思いますが、そもそもPCをゴリゴリつかって仕事をせざるをえない人とちょっとした情報の閲覧やメモ程度ができればPCである必要もない、という層は今後どんどん別れてゆくでしょうし、むしろ後者のほうが絶対数は多いでしょうから、Windowsは後者をターゲットにしているんでしょう。

で、私はいざというときに新しくしたくもないし新しい環境での生産性は著しく落ちますから、もとに復旧させるクチの人間です。しかもそういう時に限って急いでいたりするので、OSやアプリケーションの再インストールなんてこともしたかねえです。

なので丸々バックアップとリストアできりゃいいじゃんということになります。
システムを含めてすべてバックアップできてさえいれば、最悪でもデータだけでも復旧させることもできる理屈ですから一石二鳥です。

そういったことがwindows8まではGUIで簡単に、自動で定期的に行えるようになっていましたが、8.1からはGUIでおこなおうとすると手動になり、自動で定期的に行おうとするとGUIでは設定できなくなってしまいました。

ここまでが余談。

長すぎるのでつづく

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