ここ数か月か、Windows10がWindows Updateで何かしらシステムがアップデートされて以後、スリープができなくなるという現象に見舞われています。
その際、powercfg.exe /requestsを実行してみると、
C:\WINDOWS\system32>powercfg /requests DISPLAY: なし。 SYSTEM: なし。 AWAYMODE: なし。 実行: [PROCESS] \Device\HarddiskVolumeX\Windows\System32\MoUsoCoreWorker.exe USO Worker PERFBOOST: なし。 ACTIVELOCKSCREEN: なし。
という結果が得られる場合があります。
これは太字のMoUsoCoreWorker.exeがシステムに対して「スリープしちゃイヤン」というお願いをし、それをシステムが聞き入れているという意味です。
「よし、MoUsoCoreWorkerが原因なんだな!ぶっ殺してやる!!」とか言ってタスクマネージャを起動してプロセスをkillする前に、まず試してもらいたいことがあります。
まず、このMoUsoCoreWorkerはWindows Updateの眷族で、Windows Updateとズブズブの関係です(そらそうだ)。
で、Windows Updateでアップデートを行わせたい場合、こいつが出張ってきてWindows Update本体(といえばいいのかな?)が活動中にシステムがスリープしてしまわないように邪魔をする仕事もします。
この時点で、新しいアップデートファイルがMS側に用意されていることはMoUsoCoreWorkerにはわかっています。
こういったケースの場合にMoUsoCoreWorkerによるスリープの阻害が発生していることを数回確認しました。
なお、これは、「オプションの品質更新プログラムがあります」という表示とは別物です。
重要なので再度繰り返させていただきますが、別物です。
ここからがお笑いなのですが、Windows Update本体はこの新しいアップデートファイルを何日も見つけられないまま「最新の状態です」と強弁し続ける場合があります。
つまり、オプション以外のアップデートがあることはMoUsoCoreWorkerにはわかっているが、それをユーザに提示できず、かつWindows Update本体がそのアップデートをダウンロードしてシステムを更新できないという状況が現出します。
これは、システムを再起動しても、「設定」画面の「更新とセキュリティ」の「Windows Update」画面で「更新プログラムのチェック」ボタンを連打しても変わらないことがあります。
そうなると、ユーザには何が原因なのか外見からはわかりません。
憎きはMoUsoCoreWorkerただ一人、きゃつを封じるためにはどんな手でも使わなくては!という短絡的な思考に走っちゃいけません。
まず「サービス管理ツール」を開いて次の二つのサービスを再起動してみてください。
サービス名 | 表示名 |
---|---|
UsoSvc | Orchestrator Service の更新 |
wuauserv | Windows Update |
すると、あらびっくり、これまで見えていなかった更新ファイルが急に見えるようになっちゃったりするのです。
(繰り返しますが、これは「オプションの品質更新プログラム」ではありません。)
そして、その見えていなかったファイルがいったん見えるようになりますと、Windows Updadeを介して更新できるようになります。
そして、更新すると、MoUsoCoreWorkerはおとなしくなり、以後はスリープを阻害することがなくなります。
私の経験では、これまで3回MoUsoCoreWorkerが出張ってきていたうち、3回ともこの方法で問題を解消できました。
以上、どなたか様の参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。