当blogは副題をネットウラシマと申しまして、浦島太郎感漂う「こんなことも知らんのか」と言われるようなハズカシイ話題を記録するblogです。
そこで、今回のお題は「Android版のブラウザでの長文読書は背景が真っ白で目につらい。」です。
対策は「背景を黒く(暗く)すればいい。」
当たり前すぎます。
が、今時のメジャーブラウザはこれがまったくできない、またはプラグインが必要とされることに衝撃を感じたので記録する次第です。
結論から先に書きますと、(Chrome以外でメジャーと言えるブラウザの存在があるとして)メジャーどころではAndroid版Firefox+アドオンでのみ実現可能でした。
Firefoxで背景色を暗くするアドオンは複数あるのですが、その中ではDark Readerが個人的には最も出来が良いと感じ、採用しました。PC版ChromeおよびSafari用にも同一アドオンがあります。
他はあまり良い評価点を与えられなかったので名を挙げませんが、速度に難あり(白いままの画面が割と長い間、といっても数秒、表示されてしまう)、色に難あり(反転しなくていい文字色や画像も単純にinverseされたり特定の文字色以外は全部白になったり等)、文字数が多くなると急に無反応、スクロールするとスクロールされた領域が白いまま、など、数は多かれど実質的にはとても使えなかったり、ザンネン感が高いものが多かった中、比較的動作が良好だったのが採用の理由です。
加えて、Android版Firefoxのプライベートタブでは、画面上部のタブ名表示部もアドレスバー表示部も暗色表示になるため、その部分を暗色表示にするためだけのアドオンを探さなくても気になりません。
この部分は「設定」->「一般」->「全画面表示でブラウジングする」オプションスイッチを有効にしたうえで、なおかつ、画面を上にある程度スクロールさせないと引っ込まないという大変鬱陶しい仕様ですので、最初からその部分が暗いプライベートタブで読むと手っ取り早いと思います。
実際にやってみた範囲内では以上です。
以下、なんでAndroid用のブラウザの画面を暗くしたいのかを含めた前置きと、なぜ結論で述べた以外のブラウザで実現できないか、などを書き連ねた戯言です。
子供のころから寝る前に本を読まないと寝付けない習慣がついてしまっていて、枕もとの照明で読んでいました。
ところが、スマートフォンが普及して高解像度で文字も美しく表示され、さらに一画面内の文字数も文庫本1ページ程度は軽く表示できてしまうに及び、枕もとに本を積んでおく必要もなくなり、照明をつけなくとも読めるし本より軽いのですぐにスマートフォン、その後はタブレットを用いるようになりました。
読書に用いるアプリ、例えばKindle、自炊jpeg化した小説などではPerfect Viewerなど当然のように白黒反転機能がついています。
Android4.2だか4.3まで標準搭載されていた「(アプリ名としての)ブラウザ」(ややこしいので以後旧標準ブラウザと表記します)にも、実は画面の反転表示機能があります。
尤もブラウザを使って本(長文)を読むことはなかったので、主に白黒反転機能があるアプリだけでこれまで読んできました。
ところが最近、中国古典に再度嵌りそうになっています。
Web上に面白い文献がたくさんあり、すぐに原文を参照出来たり、意味が分からない言葉の解説をすぐに調べることができ、これは寝る前にちょっとづつ読むのにいいな、画面が大きくて複雑な漢字でも明瞭に表示できるタブレットで読みたいなと思いました。
が、現在の主流ブラウザの背景色は白い。とても白い。
暗い中で真っ白な画面を見た瞬間、虹彩を絞って瞳孔を狭める筋肉に痛みが生じるくらい急激な動きを生じる程度に極めて白く、そして眩しいのです。
とてもではありませんが「読む」なんてできません。せいぜい「見る」程度でもすぐにギブアップです。
普段PCで使うモニタよりも段違いに近くで光る白い板を、暗い中で見つめることになるのですから当然といえば当然です。
旧標準ブラウザを搭載するスマホも手元にあるにはあるのですが、XperiaAなので画面が小さいためタブレットで読みたいということで、調べてみました。
さて、ようやく本題です。
まず普段だったら大本命のAndroid版Chrome。
PC版と違い、アドオンも入れられません。だからカスタマイズもできません。
このケースでは絶望です。
旧標準ブラウザもGoogle製にも拘らず、Chromeには旧標準ブラウザのような反転機能が搭載されていないどころか、アドレスバーも何もかも真っ白です。
但し、何の解決にもなりませんが念のために申し添えますと、シークレットタブの場合はアドレスバー表示部だけ暗灰色になりますが表示中のコンテンツの背景色には何の影響も与えません。そりゃそうです。
Android版Chromeを含めて、どうしてもブラウザ自身で表示中のコンテンツの背景色を暗くすることができないとすれば、OSの機能を使って色反転する手があるだろう、と思われるかもしれません。確かAndroid5だか6だかで搭載された機能です。
しかし、当然ながら略図や地図、石碑や鼎などの写真などの画像も反転してしまいます。さらに当然ながらブラウザ以外も反転します。
画面上部の通知領域と下部のナビゲーションバー(戻ったりするボタンがあるバー)も当然ながら色反転されてしまいます。
通常この両者の背景は黒なので、反転すると白くなります。一部だけ輝いていて眩しい上に余計目障りになってしまいます。
じゃあ両者を白くする/できるホームアプリを入れれば解決でしょ、と言われそうですが、そこまでするのは余程そのブラウザに対する忠誠心が高い人に許される特権でしょう。
そこまでして使うほど愛するブラウザなら別ですが、そもそも、単純に不便ですよね。
従って、あくまでもブラウザ内だけで表示コンテンツの背景色およびガワ(アドレスバー等)を暗色で表示できるブラウザを探しました。
以下、それを踏まえて縷々続きます。
お次はAndroid版Edge。インストールしたことがないしWindows10版でも自作javascriptを使った当blog用コンテンツの動作確認のためだけにあるストレージの肥やし感満載のMS期待の星です。
Chrome以外のブラウザが出てくること自体は大歓迎ですので、試しにインストールしてみましたところ、これも真っ白。背景色を暗色にするオプションも見当たらず、アドオンも利用不可。
PC版ではいつかIEのシェアを抜く日が来ることをお祈りいたしつつ結局アンインストール。
今度はAndroid版Opera。わかりやすいところに「ナイトモード」という切り替えスイッチがあるので一瞬「おおおっ」と一気に胸が高鳴りますが、実はガワが暗色に変わるだけでメインのコンテンツには適用外です。
他ブラウザでもシークレットだかプライベートだかのモードで開けば大抵そのあたりは暗色ですのであんまり魅力がありません。
ていうか最近ナイトモードとか流行ですねぇ。
平たく言っちゃえば、単純にブルーライト商法ってやつですかねぇ。
でしょうねぇ(自己納得)。
そしてなによりAndroid版Operaも背景色を暗色にするオプションが見当たらず、アドオン適用不可能のためカスタマイズ不可。
個人的にはPC版Opera12までは相当お世話になっていたため、過去一瞬だけAndroid版Operaを使ったことがあるのですが、その際は様々なサイトがまともに表示されずにレイアウトが盛大に崩れていたので即アンインストールした覚えがあります。
今回も、要件に合致しないためまたもお払い箱にせざるを得ませんでした。
今度はAndroid版Firefoxです。先の結論で申しました通り、Firefoxにアドオンを適用出来たおかげで要件を達成することが出来ました。
完全に個人の環境のせいだと思うのですが、本当はこれは避けたかった。
利用したいタブレットがMediaPad T2 Proで、この端末でFirefoxを使うと、Firefoxの初回のページ読み込みが何かのタイムアウト待ちに引っかかっているらしく、自宅サーバのホームページだろうがgoogleの検索ページだろうが、ともかくなんでもかんでも初回表示に必ず数十秒かかるためです。
同じAndroid版Firefoxでも他のスマートフォンでは全くそんな現象は起きませんし、当然他のブラウザでは一切そういったことは起きないのですが、起動後一度でも読み込みを完了しさえすれば速度的には問題なくなりますし、ページのレイアウト崩れもあまりないというメリットもありますので、Windows版とLinux版ではお世話になっていることもありますし、これからAndroidでもお世話になることにいたしました。
他にもAndroid版ブラウザはあまたありますし、中には反転機能を最初から備えたブラウザもあるのかもしれませんが、とりあえずはこれで運用してみたいと思います。
それにしても、PC上では背景色が黒くないと嫌なのはテキストエディタとvt100エミュレータくらいで、これはMS-DOSのころのアプリは背景色が真っ黒なのが一般的だったなど慣習的なもので、眩しさとかは全く関係がありません。現に、個人で気軽に使えるマルチウィンドウシステムが普及した後で使い始めたIDE(VisualC++とか)やらExcel,Word等の背景が真っ白でも全然違和感を感じません。当blogの背景色も真っ白ケッケです。
部屋が暗い中でPCを使うなんてこともありませんので、背景色を暗くしたいということを切実な要望として感じるのはスマートフォンやタブレットならではといえるのかなあ、と勝手に思う次第です。
以上、恥の記録と長大な駄文でした。
お読みいただき、誠にありがとうございました。
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