2014年12月31日水曜日

Capitalism Labをやってみた その3

ゲームの紹介はこれくらいにして、今度は全体的な印象を述べてみたいと思います。

ゲームそのものはCapitalism2とほとんど同じ手法で会社を成長させるだけ、というと身も蓋もないのですが、実際そんなところです。

このゲームは自分で目標を定めて自分で達成するというだけのゲームですから、別に多角化する必要もないのですが、今作のAIはものすごい勢いで多角化するので、気づいたら自社の株価は$1000なのにトップはその10倍、なんてこともざらで、ちょっと悔しい。
多角化が早いということは、製品のブランド力もライバル企業のほうが高い製品が多くなるし、ブランド忠誠心、消費者は気に入ったブランドだけを買い続ける、という概念もあって、ゲーム後半になるほど新規参入が難しい製品が増えてくるというのもやりがいがあります。
また、資産も現金もライバル企業のほうが上の場合が多いため、価格競争に引きづりこんで市場から追い払おうという手もかなり困難じゃないかと思います。私の場合、最低価格で数年売り続けても敵AIは撤退しませんでした。

初手でよくある方法で高品質な材木がある場合はベッドを製造・販売する方法は有名ですが、今作では天然資源の採掘・伐採所を設置するための地価がべらぼうに高いため、資源の配置具合によっては初期資金では設置できない場合があります。

また、一度伐採所を設けてベッドを盛大に製造・販売しても、資源がすぐ枯渇してしまうため、第二、第三の伐採所を開設する必要がありますが、ここでも地価が高いところに資源が湧いてしまった場合、最初の伐採所が枯渇するまでのベッドの売り上げをそのまま次の伐採所の開設費用に回さざるを得ない、なんて自転車操業のような状態に陥る可能性もあります。
これでは研究もへったくれもなく、会社の将来はないので、ベッドが売れているうちに別製品を開発しておかなければ、やがて苦境に陥るでしょう。
また、木材だけでできる小売り製品にティッシュペーパーが追加されていて、原材料の品質影響度は40%だし生活必需性も60%あるし、、、とおもって試したところ、こちらはあまりに単価が安すぎて、初手ではかなり厳しい印象でした。

また、枯渇しない資源として農作物があります。
今作でも初手に賃金のもっとも低い都市に牛の放牧場を作って、本社の人事部門で一括訓練を行って品質をある程度にあげて革製財布を製造・販売するという手は有効です。
特に枯渇しないでずっと製造し続けてくれるという農業のもっとも有利な点はかなり魅力的ですので、初手に検討したい方法の一つです。
ただし、競合AIが革製品が得意なAIだったりすると、都市数によってはこれも苦しくなる場合があるので、これも「必ずうまくいく」というわけではなくなりました。
しかし、うまくいった場合は続いて綿花を生産して布を作り、皮ジャンと革製バッグを販売して、さらにリネンを加えて革製ブリーフケース、木材が調達できればソファ、と、皮革を軸にして事業を展開しやすいため、今作でも定番の初手と言っていいんじゃないかと思います。

また、農場を2枚用意して、冷凍牛肉、冷凍羊肉、冷凍豚肉、冷凍鶏肉、鶏卵を一気に販売するという手も、割とうまくいきます。
最序盤の低品質でも生活必需性が高いので多少売れますし、ライバルが全種をいきなり扱っているわけでもないので、コンビニを建設しまくって、一気にシェアの独占を図ります。
この場合はとにかく農場とコンビニとの距離を短く、かつコンビニは人通りが多い立地を選んで一気に立ててしまうとより一層効果的です。近ければ近いほど輸送費が下がるため、単価の安い家畜製品の場合は特に輸送費の分でライバルとの価格競争に有利に立つことができます。
但し、こちらの場合はこの後アルミを手に入れて缶スープ、くらいしか広がりがないのがやや難点です(鶏卵はケーキの材料にはなりますが、小麦粉、ココアが必要なのでかなり後になるでしょう)。もっとも、缶スープも当たればかなり数が出る商品なので、このラインで行くなら缶スープは早めに供給を開始して独占を目指したいところです。

ほぼ必ずすうまくいくのは、爆発力はないもののオフィスビルやアパートです。ゲーム開始直後に景気のいい都市の地価が高い場所にオフィスビルを数軒立てておけば、すぐに入居者が集まってあっという間に黒字になります。
但し、これも数が勝負なので、初期資金によっては回収まで時間がかかって製造・販売に乗り出すころには一歩も二歩も遅れてしまう、なんてリスクもあります。

また、港から買って転売するというのも最序盤では割と儲かります。
但し、オプションにもよりますが、港の商品は入れ替わりが激しいため、その管理のわずらわしさから私はほとんど利用しません。ただ、今作では港の数をゼロにできないため、必ず存在してしまう仕入先なので、どうせライバルに利用されてしまうならこちらも利用したほうがいいのかもしれません。
また、将来的に製造したい製品が港にあった場合、先に転売してブランド力を高めておく、といった場合にも使えるかもしれません。

以上、ある程度初手の戦略をご紹介しましたが、これはCapitalism2とほとんど変わりがないということをお話ししたのと同義になってしまいました。
まだまだ私の思いにもよらない初手戦略はあるはずなので、ぜひ開拓してみてください。

経営の安定化に成功した中盤以降も、これまたCapitalism2と同じ展開です。
いずれ同じ商品を作り続けていても飽和するだけなので新しい商品に手を伸ばし、研究開発をし、多角化していくことになりますが、ここでブランド戦略を誤っているとブランド価値がみるみる落ちてしまう罠が控えているのも前作同様です。
何でもかんでも作るならユニークブランドに、一点集中なら企業ブランドに、あるカテゴリだけで勝負するならレンジブランドに、という広告戦略だけはゲーム開始時にしっかりと決定しておかないとえらい目にあいます。

このころになると、ライバル企業は自社で集落を作り始めていると思います。Capitalism2にない目新しい点の一つなので、自社でも片手間に都市を育ててみてもいいでしょう。

また、今作ではAIもメディア企業の買収や建設を、それもかなり早い段階で行うため、気づいたら他社に莫大な広告宣伝費を支払っているということになりがちです。
資金に余裕ができたら、なるべく早くメディア企業の買収、全部買われてしまっていたら建設を行うべきです。番組制作費をけちらなければ、最終的には莫大な利益を生み出す優良子会社として育ってくれます。
但し、新規設立の場合、広告シェアを伸ばすにはちょっと時間がかかるため、他社と争っている製品や、まだ自社のブランド価値がない新製品の広告の出稿は広告シェアをある程度伸ばすまで我慢したほうがいいでしょう。

前作では鉱物とプラスチックだけで医薬品やコスメや洗剤など、同じ原材料から多種の製品が作れるためにプレイヤーによっては愛用されていましたが、今作ではAIも大好きなようで、AIとすぐに競争になりがちな印象を受けました。この分野は多少製造レシピは変わったものの、基本的には前作同様作れるものが多いことには違いないので、もしこの分野に参入するならブランド価値が結構重視される製品が多いためできるだけ早いほうがいいでしょう。
但し、ここでも採掘場の地価がネックとなって、前作に比べればなかなか思うようにいかない、という点は面白さが増しています。

また、前作の儲けの手口に天然資源の独占というのがありましたが、今作では最後の資源がAI,プレイヤーの区別なく占有された瞬間、新たに資源がマップのどこかに出現するようになっているため、独占そのものは不可能となりました。
但し、暴利でなければ相当な勢いでAIは買ってくれます。反対に、AIは今作の資源の採掘場がべらぼうに高いことを知っているので、AI側が販売する資源は土地代を回収するため吹っかけてくる場合が多いのでやむを得ず他社から仕入れる場合には価格に要注意です。
逆に言うと、占有されなければ新たにわかないということなので、高品質な資源が湧いたらすぐに自社で抑えて内部取引に回し、低品質な資源はAIに販売してやるとよいでしょう。

結局、最序盤さえ乗り切ってしまえば行動の幅は一気に増えるので(特にアグレッシブなライバルがあらわれて価格競争を挑まれたりもしますが)、ライバル企業の敵対的買収なり価格戦争したりお金の許す範囲内で自分の定めた目標に向かって邁進する、か、好き勝手やって飽きたらやめるという、文字にするとまさに身も蓋もないことになります。

ただ、その間の最適な価格の設定や後発組としてシェアを他社から奪っていく楽しさとか、独占の喜びとか、後発組に価格競争を挑まれたりとか、バカみたいな額の利益を上げるとか、今までやってみたことがないような儲け方を探すとか、そういった言葉にすることが難しい点が、このゲームの醍醐味だと思っています。

これを愉しいと思うかどうかは、やはり・・・このジャンルのゲームの少なさから見ても、まあ、明らかなんでしょうね。残念ですが、こればかりはどうも。

ともあれ、この作品はこの手のゲーム好きにはもう間違いなくお勧めできます。
英語だからと言ってもせいぜいProfitとかCorporationsとかProductとか、そんな程度の単語さえわかりゃまるでプレイに支障はないので、是非やってみてください。

年末年始を台無しにできること請け合いです。

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