2024年6月22日土曜日

TvRock自身によるACPI Wake Alarmの遅延補正アプリケーション

 TvRock.exeに直接スリープからの復帰(レジューム)時刻の補正を行ってもらうアプリを作り、RTMfTと名付けてgithubに公開しました。

スリープ開始時刻から録画のために復帰する予定時刻が3.5時間以上未来の場合はACPI Wake Alarmによる復帰が行われるものと見なして補正処理を行います。
なお、補正時間の計算式の根拠については先の記事をご覧ください。補正を行った場合は補正内容がログに出力されます。

おまけ機能としてTvRock頓死監視機能を付けました。まれに番組表から予約操作などをすると頓死することがあるので、手動で再起動するのが面倒な方向けですが、まず使用する必要はないとは思います。

本プログラムはDLLインジェクションという手法を用いて動作中のTvRock.exeに対してパッチを当てます。
そのため、ほかの補正用プログラムを常時起動しておくことが不要になり計算機資源の省力化を達成し、意識高い系用語でいうところのSDGsへの貢献ができるという欺瞞に満ちた満足感を得られる可能性があります。

制限事項として、このプログラムは表題のとおり、ACPI Wake Alarmによってスリープからの復帰(レジューム)を行っても遅延しない環境では復帰時刻が正常よりも早まってしまいますので使用しないでください。

また、採用した手法により、アンチウィルスソフトによる誤判定を受ける可能性が想定されます。判定の正誤はソースプログラムから自分で判断してください。判断できない場合はTvRock.sch使用版を使うという手段があります。

なお、動作可能OSはWindowsVista以後です。

先に作成したプログラムだとtvrock.schの監視が必要だし、そもそもTvRock.exe自身が補正すれば話は簡単じゃないかと思い、改めて作成しました。

基本機能の実装そのものはすぐ終わっていたのですが、8日間も38度を超える強烈な病気になってしまい、TvRock頓死対策などのおまけ機能の着手が大幅に延期されてリリースが遅れました。

だれにも求められていないアプリの記事で大変恐縮です。

以上、お読みいただいてありがとうございました。